法曹三者の共犯ともいえる杜撰な裁判の構図が浮かび上がってくる、『ハンセン病検証会議の記録』著作者内田博文氏は、裁判では法的な責任が焦点となる、だが、この法的な責任を問題にすることが科学的な原因分析、調査にとって障害となる場合も少なくない。
法的な責任を追及されるのではないかということを恐れて、真実に口を閉ざす関係者も少なくないからである。法的な責任よりも科学的な原因分析、調査を優先する。この点も裁判と検証の重要な相違といえよう。
狭義の法的な責任の有無にとどまらず、広義の責任を問題にしえるのも検証の特徴の一つである。 裁判では対象外とされる被害も、検証の場合には対象とし得る。


最高裁「52年前の偽装刑事法廷95件」を総検証 事実上の弁護不在 罪のない人罰しない 鬼丸最高裁判事が就任